SSブログ

青い鳥 [日ごろのこと]

『青い鳥』を読みました。

「誰もが知っている青い鳥は・・・」
という文章をたまに見るんですが、
僕は読んだことがない・・・。

なんとなーく、
  青い鳥を探しに旅に出て、
  でも見つからず、
  帰ったら自分の家にいた
ぐらいのストーリーと、
  幸せは近くにあるんだよ
という比喩(寓意)ぐらいしか知りませんでした。

でも、原作は少し違う、と本紹介の記事がありました。
興味を持ったので、読んでみました。

青い鳥 (岩波少年文庫)

青い鳥 (岩波少年文庫)

  • 作者: モーリス メーテルリンク
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2004/12/16
  • メディア: 単行本


(以降は原作のストーリーに触れます)

---


絵本版などでは、青い鳥が家にいて終わっていますが、
原作では、その青い鳥を隣の家の子にあげちゃいます。

あんなに探していた青い鳥を、あっさりと。

チルチルとミチルは旅を通して、自分にとっての幸せをみつけたので、
青い鳥はもう大切なものではなくなっていたんです。


青い鳥は幸せの象徴で、唯一の存在だと、僕は思ってました。

でも、チルチルとミチルは旅に出かけたことで、
青い鳥でない自分にとっての幸せを見つけたんです。

これって、
 「幸せは近くにある」
という比喩ではなく、
 「幸せを求めること、周囲に惑わされないことで、自分にとっての幸せがみつかる」
という意図ではないかと思いました。

幸せが近くにあるなら旅に出掛けなくてもいいじゃないか、
と思っていた僕には、
 探しに出掛けなければ幸せを得られない
というのは正反対なことで、新鮮でした。
驚きでした。


本の解説では、
幸せを得るためには知識も必要、という意味も含まれている
とありました。

なるほどねー。

こんな話を書けるなんて、すごいな。

---

青い鳥の話がわかってスッキリしました。
終わり部分だけでなく、絵本との違いがいくつもあって楽しかったです。

ただ、青い鳥は戯曲ということで、
原作は、台本みたいなセリフの記述ばかりでちょっと読みにくかったです。
絵本にする時にいろいろ削っちゃって、話が変わっちゃたんだろうな。

あ、一番ビックリしたのが、青い鳥には続編がある、ということでした。
それは知らなかった。


nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 1

コメント 2

ゆらゆらくらげ

・・・そういえばぼんやーり雰囲気はわかるけど、
ちゃんとよんだことはないですね。
読んでみたい。
by ゆらゆらくらげ (2012-05-12 13:57) 

テラ

>ゆらゆらくらげさん
知ってるけれど、本物は知らないってこと、
まだまだありそうですよね。
機会があれば読んでみてください。
by テラ (2012-05-13 21:55) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

2012仙台国際ハーフマラソン ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。